2010年11月23日火曜日

一般向け解説

クッキー☆事件解説 

2010年2月15日、ニコニコ動画に「東方合同動画企画】魔理沙とアリスのクッキーKiss」
(以下クッキー☆動画)という動画がupされる。
この動画は43人の絵師、声優、音楽作成者、動画作成者によって作られた動画で
これの企画、脚本を担当したのが蓮奈理緒である。

43人による制作にも関わらず当初の東方ファンからの評価は非常に低いものであった。
主な理由としてあげられるのが作画のバラつき、棒読み気味な声優、シナリオのチープさ
であり、心無い東方ファンによる中傷がコメントの大半を占め動画自体の
雰囲気は非常に悪いものであった。
この内の棒読み気味な声優の部分に淫夢厨(タグ、真夏の夜の淫夢が付いた動画を
好む者たち)が食いつく。

※淫夢厨が棒読み部分に食いついた件の解説
元ネタである動画、真夏の夜の淫夢の第2章における俳優達の台詞が終始棒読みであり
その他の類似した動画の大半でも棒読みな俳優がほとんどなため
いつしか淫夢厨同士の会話では語尾に(棒読み)をつけるのが定形と化していった。
該当の動画でも声優たちの演技が比較的棒読み(主に主演級において顕著)であり
動画を見た淫夢厨から2chの掲示板を通して話題となり、動画のコメントの大半を
淫夢厨が占めるに至った。

淫夢厨によるコメントは荒らしが大半を占めていたものの
ある種のネタ的な愛に満ちたコメントも少なくなく、動画を使用したMADが大量に
製作されるに至った。

しかし前述のMADが蓮奈理緒によって権利者削除を受ける事態が起こる。
確かにMAD製作者たちはクッキー☆動画をMADに使用する際に
誰の許可を得ることなく無断使用したわけだが
削除されたMADの中には音声のみを使用したものや、クッキー☆動画の
切り抜きをほんの申し訳程度に使用したものがほとんどであり
声もあてず絵も描かず、企画とシナリオのみを担当した蓮奈理緒が権利者
として削除させたことに対して非難の声が上がった。

その後出演声優の内の何人かが特定されブログ、mixi等が発見される。
その内の一人がニコニコ動画にて生放送をしていることが判明し
それを多数の淫夢厨が視聴した際に淫夢厨を騙る桜雪なる人物によって
生放送主が放送中に号泣する事態が起こる。
濡れ衣を着せられた淫夢厨は桜雪なる人物を糾弾し彼を謝罪させるに至る。
※この辺の詳しい説明は割愛します。

桜雪を糾弾している際に前述の蓮奈理緒が出演声優に対して
わいせつ行為を行っていたのではないかという疑惑が浮上する。
発端は出演声優の内の一人(以下声優A)のブログで、それによると
蓮奈理緒はその声優に会うために彼女の住んでいる地域まで足を運び
カニを振舞ったと書かれてあった。

当該の記事にはカニを振舞われたことしか書かれていなかったが
その日記の添付画像が旅館にてふたりきりで会食をしているように
見えたため、食事後性行為が行われたのではないかという話に発展していった。

当初は推測の域を出ないものであり、中には嫉妬、やっかみといった感情から
話を大きくしていると思われる者がほとんどであった。
しかし蓮奈理緒のmixiの日記から声優Aに関するバトン(箇条書き形式のいくつかの質問に
解答を添えて友人同士でやりとりをする物)が発見された。
そこには蓮奈理緒の声優Aに対するり過剰なまでの思いが綴られており
その常軌を逸した内容に淫夢厨は衝撃を受ける。

そこで急遽蓮奈理緒がクローズアップされるようになり
この件の検証が行われいくつかの問題行為が指摘された。
まず蓮奈理緒が住んでいる地域から声優Aの住んでいる地域までは
非常に距離があり往復の交通費だけでもかなりの出費である。
そして会食及び旅館の宿泊費をあわせると、声優Aに会うためだけに
蓮奈理緒は莫大な出費をしたことになり、より一層の注目を集めることとなった。

以上の検証により蓮奈理緒が出会い厨ではないかという疑惑も浮上することになる
この時点では声優Aと蓮奈理緒との間に何らかの性交渉があったとする
見方がほとんどを占めていた。そして別の声優(以下声優B)による告発がなされ
それによって性交渉はほぼ既定事項として扱われるようになった。

※声優Bによる告発
告発は一人の淫夢厨とのtwitter上のやりとりを通して行われた。
発端は声優Bによるとあるつぶやきであり、そのつぶやきはからは短いながらも
蓮奈に対する憎悪が読み取れた。
ここにそのやり取り及び告発を記載する。

淫夢厨(以下淫)「具体的に蓮奈兄貴と何かあったのか言える範囲でいいので教えて下さいオナシャス!」
声優B(以下B)「スタジオ見学してみないかと誘われたのが悪夢のはじまり」

淫「HZN兄貴がクッソ汚いことをやってたなら何してたか教えてほしいんだよなぁ」
B「軽 く 足 触 ら れ た か な ( ニ コ ッ」

要約すると蓮奈理緒がスタジオ見学を口実に声優Bを誘い出し、
足を触る等のセクハラ行為に及んだ事になる。

声優Bによる告発は以上だが彼女は蓮奈理緒に自宅の住所を握られており
これ以上の告発は出来ない事を匂わせた。
しかしこの声優Bによる告発が淫夢厨による蓮奈理緒糾弾の先鋒になり蓮奈理緒は
追い詰められていくことになる。

次に前述の声優Aとコンタクトをとった淫夢厨により声優Aに対して質問状の送付が行われた。
そして声優Aから声明文が返送されてくる。
非常に長いため割愛しここに要約を纏めることにする。

声優Aと蓮奈理緒があった際に性行為等のやましい事は行われなかった。
しかしその際の蓮奈理緒の態度には馴れ馴れしい部分があり、いきなり抱きつく等の
行為を受けた。そして声優Aはそれを拒絶した。

以上が前半部分の要約である。性交渉といった最悪の事態は杞憂に終わったものの
いきなり抱きつく等の行為を受けていたことが判明。

声明文はまだ続くが途中に再度蓮奈理緒との会食の件に関する記述があり
それに関しては原文をそのまま記載する。(地域に関する記述は省かせていただきます)

直接お会いしたのは動画の収録の時が2度目でして、
初めてお会いしたのが私が高2の初めくらい‥確か例大祭と被ってた5月だったはずです。
○○の某イベントにサークル参加すると言ったら、わざわざ理緒さんが○○○に来て
オフ会をするという流れになりました。
その頃は実は私、理緒さんの事を女の方だと勘違いしていまして‥。
お会いする直前に男性だと知ったのですが。
わざわざ○○○に来るのはなぜかと思いましたが、聞いてみたところ旅行やオフ会を
するのが大好きだと聞きました。
オフは1対1で凄く緊張したのですが、イベントが終わった後に虎の穴に行ったり
ご飯を食べたりですぐに終わりました。
これが初めてオフ会をしたときの話です。

これによると蓮奈理緒は当初性別を偽り声優Aとコンタクトを取り、会う約束を取り付けて
実際に会う直前になって自分が男性であることを明かしたことになる。
これはネカマの常套手段であり出会い厨の間でも非常に多く行われる。
そしてこの時に声優Aに対して抱きついたものと思われる。

声明文はまだ続き声優Aが蓮奈理緒と再び会った際の記述がくる。
その部分は長いので以下に要約する。

2回目に会ったのは今年の1月下旬でこの際にクッキー☆動画の声優Aパートの収録が行われた。
本来は声優Aのパートは彼女自身が家で収録しそのファイルを蓮奈理緒に送ることになっていた。
この際蓮奈理緒は声優Aに収録用のマイクを郵送している。
しかし収録は上手くいかず蓮奈理緒立会のもとでスタジオ収録が行われる事になる。
スタジオ収録後二人は食事をし、それが声優Aのがブログに添付したカニの画像である。
そして以前に抱きつかれた為、声優Aは蓮奈理緒と二人きりになる事態を懸念し
女友達を一人同伴した。(彼女はクッキー☆動画とは無関係)
そして食事は旅館ではなくカニ料理の専門店であることが判明。
費用は全て蓮奈理緒が負担

以上が要約である。声明文の中で声優Aは比較的蓮奈理緒を擁護する立場をとっている
ものの、抱きつかれたことに対しては嫌悪感及び恐怖を抱いている。
声優Aは蓮奈理緒から収録用のマイクを受け取っており、それのやり取りの際に
自宅の住所を知られてしまったものと思われる。
彼女も声優B同様住所を知られているので強く訴えることができないでいるのかも知れない。

そしてその後別の2人の声優(以下声優C、D)によっても告発がなされ
蓮奈理緒の一連の行為を糾弾する内容のMAD動画が作成され、ニコニコ動画にてupされる。

そしてこれまでは沈黙を保ってきた蓮奈理緒であったが
さすがにMAD動画が堪えたのか自身のブログに謝罪文を掲載する。

謝罪文をブログ上に掲載し反省の態度を示したものの
新たな合作動画の企画を進行中であり、その行動には疑問符がつく。
今後とも彼の行動には注意する必要があり、また被害者を増やさないためにも
この事件の概要を他の東方ファンに周知させる必要があると思われる。